ドンコパパ学習Blog

written by donkopapa

学習Blog

お金をかけなくても簡単に競合分析が出来る5つのポイント

お金をかけなくても簡単に競合分析が出来る5つのポイント

f:id:hitorivo:20211003145451j:plain

新しいことをやる時は必ずと言っていいほど求められる競合分析。ただ市場の厳しい競争の現実を前にして意見がまとまらないことが多々あります。

 

この記事ではマーケティングのスキルの一つである競合分析について、なるべくお金をかけずにすぐに現場で使える有効なテクニックを紹介します。

 

こんな方にオススメ

  1. 競合分析の効果が分からない
  2. 調査にお金や時間をかけれない
  3. すぐに使えるノウハウが知りたい

 

この記事を書いた人

f:id:hitorivo:20210925112448j:image

Instagram(http://instagram.com/donkopapa)

ドンコパパ (@tott24536974) | Twitter

 

市場環境の把握

市場環境は以下の3つの要素からなります。これらを組み合わせて市場環境を分析することになります。

  1. 市場規模
  2. ニーズ
  3. 成長性

 

例えばタピオカ屋などの路面店の新規開店を検討しているとします。その際は全国の店舗数・店舗あたり売上(市場規模)、購入意向(ニーズ)、ここ数年の市場規模の推移(成長性)などを調べていくのが基本的な調査項目です。

 

とはいえ、こういったデータは入手するのにノウハウが必要だったり、有料なケースがほとんどです。

 

また、市場環境の調査はフレームワークばかりで具体例がなく、実際の商品開発にどう役立てていいのか分からないという問題もあります。

 

これはあるあるな現場の課題だと思います。

 

そんな場合に市場環境の調査ですぐに役立つ具体例が以下の4つです。

  1. 法律や規制の変更
  2. 市場規模、年成長率の比較
  3. 〇〇に興味がある人が8割以上
  4. ヒット商品の事例

 

どれもネット検索で出てくる可能性の高い情報です。これらを使って市場環境を分析できます。

 

ここで有効なテクニックは比較することです。現行の商品カテゴリーと新商品のカテゴリーで比較をしてみてください。比較はデータ自体の入手難度が低くても意味のあるデータになりやすいのでオススメです。

 

具体例を示します。例えばタピオカ屋などの路面店の例で上記のテクニックを使った競合分析の結果を見せたとすると以下のような反応になるでしょう。

 

何?タピオカの成長率はマイナス10%で一方、フルーツジュースバーの成長率がプラス10%だと?それにフルーツを積極的に取りたい人は80%だって?政府も国産フルーツには補助金を出しているようだ。国産フルーツを使ったケーキがヒット商品になったというのは聞いたことがあるな。これはタピオカ屋じゃなくてフルーツジュースバーだな!

 

切り口を明確にすることで市場環境についての関係者の認識がまとまりやすくなります。

 

競合商品の特定

市場環境の分析で参入分野について関係者の認識がまとまったら、次は具体的な競合商品の特定です。商品の基本情報を列挙した表を作成します。

 

商品名、メーカー、価格、容量、原材料、パッケージの特徴など事実ベースでまとめましょう。

 

ここでは簡単に手に入る基本データで事実のみを記載することがポイントです。十分有用なデータですし、手間も少なくて済みます。

 

無駄な考察を入れてしまうとまとまりがなくなりますのでなるべくシンプルにしましょう。

 

直接競合と間接競合

さらに一工夫加えます。上記で説明した基本情報の表は直接競合と間接競合の2種類に分けてそれぞれ作成してみてください。

 

最初に直接競合となる商品を列挙します。たとえばフルーツジュースバーだったら同じフルーツジュースバーの系列店あるいは商品が直接競合となります。

 

間接競合とは満たすニーズが同様でカテゴリーが違うものです。この説明だけではなんのことかと思うでしょう。

 

例えばお父さんがショッピングモールで子どもをなだめるためにフルーツジュースを買うケースであれば競合はたい焼き屋かもしれません。お父さんにとっては子どもがショッピングモールで暇を持て余さずに喜んで欲しい訳です。

 

つまり、同じニーズを満たすものでも商品のカテゴリーは異なる可能性があります。

 

関係者が増える度に競合商品の認識には必ずズレが生じてきます。しかしながら直接競合と間接競合をそれぞれ別々に列挙することで認識のズレが修正出来るケースがほとんどです。

 

特に間接競合は差別化を目指して商品開発を行う場合、非常に有効な概念です。間接競合を意識して商品開発を行う理論は数多くありますが、この方法は競合調査でシンプルにポイントを押さえることが出来るとてもコスパがいい方法です。

 

フルーツジュースではなく、たい焼き屋を目指すというのは普通だったら賛否両論となり議論がまとまりませんが、間接競合という切り口で考えると初めて見た人にも狙いが分かります。

 

競合の分類 

ここまでは大丈夫でしょうか?もう少し手を加えていきます。

 

競合商品の特定の際に作成した表の商品について、それぞれリーダー、チャレンジャー、ニッチ、フォロワーの5種類のどれにあたるか分類をしていきます。これによって自分の商品の立ち位置が明確になります。

 

商品開発をする場合は自社の主力商品からの派生が多くを占めます。そこで新商品の企画を初めて見る関係者はチャレンジャーやフォロワーとして新商品を作るんだろうという前提になるでしょう。

 

例えばフルーツジュースバーの系列店であればトレンドのバナナジュースに特化したプレミアムショップを展開するなど、自社のカテゴリーでリーダーやチャレンジャーになろうとするという具合です。

 

一方、ニッチな商品を開発したい場合はこの切り口での説明が有効です。フルーツジュース屋がたい焼き屋のカテゴリーでフルーツたっぷりの餡を使ったたい焼き屋を展開して間接競合の領域でニッチなビジネスを開拓するなどの例が挙げられます。

 

ここまで捻らなくてもいいとは思いますが、切り口を作ることで自社の新商品の目指すべき立ち位置がはっきりします。

 

上記の例ではニッチでも売上を上げる余地があると納得してもらえれば、こうした切り口の分析結果をする事で今までにない新商品にチャレンジ出来る可能性が高まります。

 

競合の戦略

最後に競合がどのような戦略を取っているのか広告媒体や現場から読み取ります。ただ広告媒体をまとめるのではなく、あくまでこれまでに分析した切り口に合わせて分析することが理解の助けになります。

 

ありがちなのが、自分の商品の立ち位置を明確にしないまま、競合の戦略を分析してしまい関係者の意見がまとまらずその後の具体的な商品コンセプトの設計の段階で迷走してしまうことです。


ポイントは商品の基本情報の列挙による客観的な自社の商品の立ち位置の整理と主観による戦略の分析と構築は分けて考えることです。戦略の分析はコンセプトの構築と表裏一体であり、競合分析でも一歩踏み込んだ領域です。

競合の戦略分析(マーケティングミックスや4P等)はコンセプトの詳細を検討する際に実施したほうが全体の流れがスムーズになりますので最初の競合分析では軽く触れる程度にするといいでしょう。

 

まとめ

事実と切り口を明確にすればしっかり伝わる競合分析が簡単に出来ます。先に全体の流れを組み立てて必要に応じてデータの精度を高めましょう。

 

詳細なデータを分析して考察することによってわかることもありますが、商品開発の入口の大前提となる競合分析では事実と比較によって大きな流れを作ることが有効です。

 

シンプルですがかなり強力ですぐに現場で使えますので是非試してみて下さい。

 

  • 入手難度の低いデータを使う
  • 競合を分類して自社の立ち位置を整理
  • 戦略やコンセプトを考えるのは次の段階

社内政治が上手い人と下手な人の決定的な違い

社内政治が上手い人と下手な人の決定的な違い

f:id:hitorivo:20210924171328j:plain

こんにちは。30代都内サラリーマンのドンコパパです。

 

会社で社内政治が得意な先輩や上司に当たって嫌な思いをしたことは無いでしょうか?ある調査によると全体の8割の人が人間関係に不満があるという結果になっています。

 

その大きな原因の一つとなっているのが社内政治です。

 

この記事ではそんな社内政治を気にせず要領よく過ごすことができるようになるポイントを紹介します。

 

この記事を書いた人

f:id:hitorivo:20210925112448j:image

Instagram(http://instagram.com/donkopapa)

ドンコパパ (@tott24536974) | Twitter

 

社内政治とは

社内政治とはなんでしょうか。
 
自分の思い通りに事を進めるために、人を動かす多数派の流れを作る重要なポジションを独り占めするなんてことが考えられます。
 
これらを利害の対立や組織のパワーゲームと絡めながら、権力のコントロールを行うのが社内政治です。
 
そんな社内政治を仕掛けてくる上司や先輩。巻き込まれた側は大抵は嫌な思いをしますよね。
 
あーしろこーしろと言うのに潮目が変わるとコロッと態度を変える。社内外の繋がりだけ確保して関係者にマウントを取り、自分だけ責任逃れをしようとする。
 
会社って言うのは大抵は誰がやっても同じ結果が出るものなので、こういった社内政治で他人と差をつけていく訳です。
 
周りから見ると多くの人がくだらないと思うでしょう、それではこれを回避するためにはどうすればいいのでしょうか。

部署同士で内輪揉めばっかりしてて誰も仕事しないんだけど、また俺がやるのか~泣

それはどこの会社でもよくあることだね。どうしようもない。あきらめて冷静になりましょう。

社内政治に巻き込まれた時は後手の状態、失敗している状態から始まります。お客さんに断られる飛び込み営業と似ているかもしれません。

そんなこと言わないで助けて〜。

マイナスからのスタートを素直に認めること。できればそのことを誰かに話しましょう。
 

ストレスに向き合わない

もっとこうしたいという強い思いが蔑ろにされた場合、普通のひとはこれをストレスと感じます。
 
ドンコパパの子供のちびドンコもいつもこんな感じです。

アンパンマン見せて!遊んで!まだ帰りたくない!

脳は子供も大人も同じ反応をします。子供はいやいや脳が優位でおりこう脳が発達していないので極端ですが大人でも同じようなことが起こります。

 
もっとこうしたいと思っても、その思いはすぐに叶うことはありません。すぐに出来ることだったらあなたではなく他の誰かがやっています。
 
ここは一歩引いてすぐに叶わない類のものなんだな、と自分の中で仕分けする事が大事です。

そんなこと言わないでなんとかして〜。

人に状況を話す

こんな状況になってるんですけどどうしたらいいですかね?と相談して仲間を増やすことが3つ目のポイントです。
 
その時に相手に〇〇さんだったらどうしますか?と相手の話を聞くことで話の分かるやつだと思われて一石二鳥です。

相談するくらいだったらできるかな、、、

問題に直接絡まず、毎日出来ることをやる

他の部門の仕事をなるべく受けましょう(出来れば一緒に仕事をする機会を増やす)。
 
また、取引先と関係を作る、企画資料を作る、横の情報交換を強化するなどの活動もおすすめです。
 
こうした地道な活動が後で積み重ねになって効いてきます。

出来ることからコツコツやる訳だね。冷静になってきたかな。

自分の専門分野に逃げる

逃げるのは悪いことじゃありません。一旦冷静になって自分が得意なことでどうやったらひとの役に立てるのか考えてみましょう。
 
直接解決にはつながりませんが、前向きな行動につながります。

パパとママがお仕事している間、友達とお絵描きして遊ぼっと!

まとめ
以上、5つのポイントを説明しました。嫌な思いを感じた瞬間は社内政治そのものにストレスを感じ、どうにかしようとするでしょう。
 
ただ、社内政治はパワーを持つ側が仕掛けるのであって仕掛けられた側がどうにかできるものではありません
 
社内政治に向き合う方法も多様化してきています。冷静に一歩引い自分ができることをコツコツやること、社内政治とは少し距離を置いたところで仲間を増やすことをおすすめします。
 
例えばこんなことがあるでしょう。

「自分の部署の仕事しかしない人に部署の垣根を超えて問題解決の行動を取って欲しいがどうしようもなく、その問題が爆発して諦めざる終えない。何も言わない上司がムカついた時、何もできなかった。」
 
これらのポイントを押さえれば30代になったときには嫌な思いを回避出来るようになります。
 
社内政治が上手くなる
f:id:hitorivo:20210924172501j:plain
 
コツコツ積み重ねることで手を動かせる範囲が広くなり、問題解決の資料を作り、横のつながりで意見をもらい、会議を開いて問題意識を持つ人を多数派にして流れを変えることができるかもしれません。
 
どれもこれも社内政治の圧力には向き合わなくても出来ることです。自分のできることをコツコツ積み上げていった先に結果があると考えましょう。
 
  • 問題のある人に向き合わない
  • 身近な人とつながる
  • 自分が出来ることをコツコツやる